製造業の町工場は、現在いろいろな困難に直面しています。仕事の減少や他の国との競争、人手不足など簡単には解決できない問題が山積みになっており、工場を閉鎖するところも少なくありません。
操業を続けているところは、いろいろな模索を続けて生き残っていこうとしています。よく使われる方法は、他の町工場にはない技術を極めていくものです。
日本の町工場の中には、優れた技術を持っているところが多くなります。それを洗練させ、さらに発展させることで生き残ろうとしている工場があります。
例えば、金属の加工を得意にしている工場があります。金属の棒を精密に削る技術があり、それを生かして操業を続けています。たとえ一つの技術であっても、他の工場ができないものだったら、それは評価されて利益を生み出します。日本人の場合は手先が器用という長所を生かした技術が多くなっています。
これらの技術は外国の工場には真似できないことが多く、世界的に評価されることがあります。
もう一つの模索の方法は、工場同士の協力です。一つの町工場で製造できるものは、ごくわずかです。一つの部品しか作れないところもあります。そのようなところでも、近くの工場と協力し、自分たちが作れる部品を組み合わせることで、
新しい製品を作りだそうといているところがあります。この方法は期待の持てるもので、東京の下町の工場ではすでに実施されています。
製造業の町工場にとって、悩みの種は後継者不足です。その工場が持っている技術もそれを受け継いでくれる人がいないと、廃れてしまいます。この問題は解決が難しいのですが、さまざまな模索が行われるようになりました。例えば、ホームページを使って、その工場の情報を発信したりします。
他には、大学に働きかけて実際に工場で実習をしてもらいます。外国人を受け入れようとしているところもあります。言葉の問題がありますが、それを乗り越えて人材確保を目指します。
この記事は"町工場 生き残りの模索"というタイトルで職人ネットワークが外部に依頼したものです。
投稿日時:2017年8月22日18:00