溶接屋の改革: 一社依存からの脱却、そして復活、レーザー溶接技術で世界を目指す
Kindle版 ¥ 350
著者は、守口門真市で68年続く「溶接屋(つなぎや)」三郷金属工業株式会社の三代目社長、児島 貴仁。
日本には、企業城下町と呼ばれる地域がいくつもあります。三郷金属工業株式会社がある守口門真も日本有数の企業城下町として知られています。
一社請負で安定経営を続けてきた同社。
ところが、バブル崩壊、大手企業がコスト削減のために海外シフト、リーマンショック……。中小製造業を取り巻く厳しい情勢の中、著者は先代から事業を突然引き継ぎました。
自社の生き残りをかけ試行錯誤しながら、必死に手を打つ中で、著者は企業城下町で業績を積んできた会社には選ばれる理由があることに気づきます。
長年、一社請負をしてきた中で積み重ねてきた技術と信頼。
それこそが、生き残りの武器。
自社の技術と強みを知り、社員を育成し、積極的な情報発信をした結果、新規のお客様を獲得。
そして、今、海外へ進出……。
もちろん、カンタンな道のりではありませんでした。
著者は、失敗や遠回りもしています。そうした自身の経験をカッコウをつけずにセキララに書いています。
「自分と同じ中小企業の経営者に、等身大のチャレンジを自分の言葉で伝えたい」
その思いが根底にあって、本書の出版に至ったからです。
戦後から高度成長期、日本経済を支えてきたのは、中小製造業です。
一社依存のリスクが取り上げられることの多い昨今ですが、中小製造業は大手に守られ育てられて技術力をアップしてきた側面もあります。
日本経済を牽引してきた大手企業に感謝をし、これからは、中小企業が自らの力で日本のモノ作りを元気にしていきたい!
そう考える経営者の方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。
【目次】
はじめに 地元を元気に! 日本のモノ作りを元気に!
第1章 三郷金属工業の歩み
第2章 弱冠30歳、突然の事業承継
第3章 三代目社長の孤軍奮闘記
第4章 外から人材を招き、社内に革命を起こす
第5章 「溶接屋(つなぎや)」の誕生
第6章 レーザー溶接の技術でグローバルニッチを目指す!
あとがき
投稿日時:2016年4月22日17:03